アルミ鍋をオキシクリーンに漬けて放置した結果【マネしないでね!】

調理器具

シリーズでお送りしております、よみがえれ無水鍋作戦。
アルミ製の無水鍋に購入時の輝きを取り戻そうといろいろ挑戦しています。

大変残念な事態となりました。

最初にいいます。

この記事は、失敗例です!

[aside type=”warning”]大切なアルミ鍋が変貌してしまうので、絶対やらないでください。[/aside]

まり
とりあえず言えることは、オキシクリーンはやめておけ

油汚れならオキシ漬けがいいんじゃない?

「オキシ漬け」という言葉をご存知でしょうか。

酸素系漂白剤であるオキシクリーンを50度ほどのお湯に溶き、その溶液の中に汚れ物をつけ込むことで、手間なくすっきり汚れを落とすという、SNSで話題になった掃除(洗濯)方法です。

流行りに乗りたがりの私ももちろんオキシクリーンは所持しておりまして、洗濯はもちろん、あらゆるところで活躍してくれています。

そんなオキシクリーンは油汚れも落とすらしい!

変色部分が落ちた無水鍋

我が家の無水鍋は前回ハイホームでこすってかなりきれいになったのですが、ふちの部分の茶色い焦げつきが残ったままなのです。

この焦げつき、目立つようになったのは揚げ物に使った後からなので、油汚れを落としきれない状態で高温で調理したことが原因ではないかと思っています。

油汚れなら、オキシクリーンで落ちるんじゃない?

ふと思いつき、ネットを見てみると、アルミ鍋の汚れを酸素系漂白剤で落とせるという記事を発見(しかもいくつかのサイトに載っている)。

さっそく試してみることにしました。

結果から言うと大失敗だったので、こんなこと思いつかなければよかったと後悔しています。

オキシクリーン液にアルミ鍋をつけこんでみる

結果的にきれいにできなかったので、詳細に載せるのもどうなんだろうという気もしますが、せっかく写真も撮っていたので載せちゃいます。

水にオキシクリーンを溶かして、鍋全体を漬ける

無水鍋とオキシクリーン

まず、50度前後のお湯を張った鍋にオキシクリーンをいれます。(お湯の温度が下がることを考慮すると、60度くらいの方がいいらしいです。給湯器のMAXがこのくらいだった)

オキシクリーンは40g使用しました。

無水鍋に入ったオキシクリーンを泡立てる

お湯の中に完全にオキシクリーンが溶けこむように、よく混ぜます。使っているのはドレッシング用のミニ泡立て器。

無水鍋を漬け置くためにキッチンペーパーを巻く
取っ手の部分もかなり汚れていたので、キッチンペーパーを巻きました。さらにその上からラップを巻き付けます。

こうするとオキシクリーン溶液がパックのように鍋に張りついたままになります。

※ちなみに、この段階で鍋をシンクからキッチン天板に移動しました。

オキシクリーンを張った無水鍋にラップをかける

オキシクリーンが効果を発揮しやすい40~50℃を維持するために、全体にラップをかけます。

水面にラップを浮かせるイメージでぴったり張ったら…

無水鍋で水浸しになったキッチントップ
作業台が水浸しに!

ラップをつたって鍋の中のオキシクリーン溶液が溢れてしまいました。

ステ美
そりゃ……まぁ、そうなるだろうね

ビニール袋で無水鍋をオキシクリーンに漬け込む
そこで急遽、30ℓサイズのビニール袋に鍋ごと入れて、漬け置くことに。

「これで鍋の外側もきれいになるじゃん!」などと思っておりましたが……これがさらによくなかったのです。

オキシクリーンに漬けて5時間放置

水に溶けてから6時間くらいでオキシクリーンの効力が切れると聞いたことがあったので、それくらい置いておけばいいかとそのまま外出。

ステ美
え?鍋の様子を途中確認もしないで放置したの?

いちのせ
なんとなく大丈夫な気がしたんだよ……

オキシクリーン溶液にアルミ鍋をまるごと漬けて、5時間経過。

そして帰宅後の無水鍋がこちら。

オキシクリーンにつけこんだ無水鍋

あれ、水がグレーになってる?

これはオキシ漬けによくある「水に汚れが溶け出してます!」的な展開かと思いきや…

オキシクリーンによって変色した無水鍋

水を流すと、鍋の表面が変色している!!!

先ほどグレーになったと思った水の色は、汚れが溶け出したのではなく、鍋の周りの変色が水面に映っていただけ。

水の色そのものは、漬け込んだ時のオキシクリーン溶液の色そのままでした。

まり
げ!!!!やばい!!どうしてこうなった?!

写真を見ると中央にこすったような跡があります。

これは私が焦って指で触った跡です。

鍋の表面にグレーの汚れ?変色?のようなものが付着していましたが、ゴム手袋をつけた手で軽くこすると大半は落とすことができました。

オキシクリーンから出した直後の無水鍋
手でグレーの汚れをこすり終えたところ。

さらにスポンジを使ってこすりながら洗うと、オキシクリーン漬けによって付着した汚れはすべて流れました。

無水鍋からオキシクリーンをこぼしたところ
グレーの汚れは水で洗うことでかなりなくなりましたが、鍋の上半分が黒くなってしまいました。

この黒い部分は汚れというよりもアルミ鍋本体の黒ずみのようで、スポンジや研磨剤でこすっても落とせませんでした。

悲しすぎる。

アルミ鍋にアルカリ性はNG!

アルミ鍋でアルカリ性の食材を調理すると、鍋表面を覆っていた酸化皮膜が傷つき、黒ずみの原因となります。

これは、重曹やオキシクリーンなどのアルカリ性洗剤でも同じこと。
(オキシクリーンなどの酸素系漂白剤はアルカリ性です)

酸化皮膜が傷ついたことでアルミそのものがむき出しになり、水の中のミネラルと反応することで黒く変色してしまうのです。

まり
実は私、この話知ってたんだよね……

「そんなの知らなかった!」と言えたらまだかわいいものなんですが、私、それ知ってたんですよね。

無水鍋を購入する時にさんざん口コミやらレビューやら読み込んでいたので…

ステ美
それなのに5時間も放置したの……?

いちのせ
何やってるんだろう、って私自身も思ってる

オキシクリーンはやめておけ

なんとかなるだろうとオキシクリーンに漬け込んだばっかりに、うちの無水鍋は変色してしまいました。

しかも、ビニール袋で漬けたから、外側も黒くなっています。

鍋をきれいにしたくて始めたはずなのに、どうしてこうなった……

アルミ鍋の汚れを取りたくてオキシクリーンを試そうとしているあなた、悪いことは言いません。

オキシクリーンは、やめておきましょう。

 

【追記】
その後、クエン酸を使ってこの黒ずみをとることに成功しました!↓↓↓

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